高血圧とお酒

適量に節酒すれば血圧は下がる…その目安とは?

お酒をたくさん飲む人は、血圧が高い傾向があります。

では、なぜお酒をたくさん飲むと血圧が上がるのでしょうか?
これにはいろいろな説があって、現在のところ定説はまだないようです。

例えば
・たくさんお酒を飲む人には肥満が多いから
・体内のミネラルバランスの乱れから、血圧を下げる物質が排泄されてしまうから
・アルコールが交感神経を剌激して血管をちぢめるから
などです。

アルコールには、一時的に血圧を下げる作用がありますが、夜お酒を飲んでいるときは低くても、朝方になると血圧が高くなることが多いということがわかっています。

また、大量にお酒を飲む女性に行った調査では、適量のお酒に改善し数週間たつと、脳卒中リスクが下がることは証明されています。

いずれにしても、適量に節酒すれば血圧は下がるというのであれば、その適量の目安はどれくらいなのでしょうか。 

ビールなら中瓶1本、日本酒なら1合、焼酎のお湯割り1杯、グラスワイン2杯までが目安とされています。
お酒を1日3合以上飲む習慣のある人は、1合におさえることが大切です。

アルコール摂取量の目安としては、日本高血圧学会のガイドラインで
男性・・・1日:30ml 1週間:約200ml
女性・・・1日:15ml 1週間:約100ml

とされています。

実際に自分が飲んだ量を簡単に確認できる方法を紹介します。

「飲んだお酒の量」×「アルコール濃度」÷100=「アルコール摂取量」

※「飲んだお酒の量」の目安
・缶ビール、缶酎ハイ・・・約350ml
・ビール中瓶、中ジョッキ・・・約500ml
・とっくり、カップ酒、コップ・・・約200ml

※「アルコール濃度」の目安
・ビール・・・5%
・酎ハイ・・・6%
・日本酒・・・15%
・焼酎・・・・25%
・ウイスキー・・・40%

【例】
缶ビール350ml缶1本飲んだ場合
350ml×5%÷100=17.5ml

なかなかうまく節酒できないときは、実際に自分が飲んだ量を計算してみてください。

また、飲酒した翌朝に血圧を測ると、アルコール摂取量が多いほど血圧が高く上がっていることが確認できますので、これはいけないと節酒する気持ちが強くなりますので、おすすめします。
⇒「血圧を3日で改善する方法」

 

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