生活習慣病と高血圧

高血圧、糖尿病、脂質異常症を防ぐ「生活習慣病対策」

高血圧の恐いところは合併症の多いことです。

高血圧の合併症は、脳卒中、心臓病、腎臓病などの臓器障害の他に、糖尿病や脂質異常症などの合併症も多く見られます。

それは、高血圧、糖尿病、脂質異常症の3つの病気のメカニズムに、重なる部分があるためです。例えば、糖尿病も高血圧と同様に動脈硬化を引き起こします。
さらに3つの病気とも、過食、脂肪分の多い食事、運動不足、飲酒・喫煙習慣など、同じ要因が背景にあり、どれかひとつの病気になると、他の病気も出やすいことがあります。

高血圧はそれだけでも、突然死をもたらす重大な臓器障害を引き起こします。ですが、高血圧と糖尿病、脂質異常症が併発したりすると、臓器障害になる確率は数倍から数十倍高くなるといわれています。

糖尿病とは・・・
血液中の糖分の濃度(血糖値)が高くなる病気。血糖値が高いと細胞組織から血管内へ水分がしみ出すなどして血液量が増えて高血圧になるほか、大小の血管が動脈硬化を起こし、高血圧のほかに糖尿病性の腎症、網膜症、白内障、神経障害を引き起こします。

脂質異常症とは・・・
血液中の中性脂肪やLDLコレテロールなどの脂質が増える病気。中性脂肪やLDLコレステロールが増え
たり、HDLコレステロールが減ったりすると 動脈硬化を引き起こし、脳卒中や心臓病をはじめとしたさまざまな病気を招きます。

そういうわけで、高血圧、糖尿病、脂質異常症の3つの病気は「生活習慣病」として、1セットで対策が取られるようになっているのです。

「メタボリックシンドロ−ム(内臓脂肪症候群)」という考え方も、特に内臓脂肪による肥満に着目し、その解消で、高血圧、脂質異常症、糖尿病を防ごうという生活習慣病対策なのです。

メタポリックシンドロームとは・・・
メタボリックシンドロ−ムとは、高血圧、糖尿病、脂質異常症などの病気を指し、それらの病気を招く背景に、肥満の中でも特に腹部の肥満があるとする考え方に基づいています。
2008年4月から40歳〜74歳の「メタボ検診(特定健診・特定保健指導)」が義務化されました。
検診では、腹囲などの数値の目安にメタボリックシンドロームあるいはその予備群の状態にある人を発見し、早期に治療や生活習慣の改善や治療を開始するよう指導するものです。

メタボ検診の検査内容と診断基準
腹囲(へそ周りのこと)が男性で85cm以上、女性で90cm以上の人のうち、次の3項目の2項目以上が当てはまる場合を、メタボリックシンドロ−ムと言う。

・中性脂肪値150mg/dl以上、またはHDLコレステロール値40mg/dG未満
・収縮期血圧130mmHg以上、または拡張期血圧85mmHg以上
・空腹時血糖値110mg/dl以上

⇒「血圧を3日で改善する方法」

 

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