高血圧とストレス

精神的なストレスが交感神経を刺激して血圧が上がる。

この世の中で、まったくストレスを感じないという人はまずいないと思います。

親の介護に子育ての悩みなどの心配事、仕事がうまくいかずにイライラする…
こんなとき、血圧はかなり上がっていますね。
日常のこうしたストレスが血圧を上げる大きな要因になっているのです。
なぜなら、精神的なストレスが交感神経を刺激して血圧が上がるからなのです。

また、長時間労働で高血圧になるということも調査から明らかになっています。
年間500時間以上残業する人とそうでない人を比べた調査では、1年間で1.5%高血圧のなる確率が高くなることがわかったそうです。

では、どうしてストレスが血圧に関係しているのでしょうか。

私達の体で、心臓や胃腸などが意識しなくてもきちんと働いているのは、自律神経の作用のおかげというのは分かると思います。

その自律神経には、交感神経と副交感神経があり、両者は、片方が優位になると、片方が劣位になるというように、シーソーのような関係で神経のバランスをとっています。

いわゆるストレスがかかった状態のときは、交感神経が優位に働いて、からだが緊張状態に陥ることになります。
その結果、筋肉に大量に血液を送ろうとし、心臓の動きがはやくなり血液量が増え、血圧が上がります。
これには、カテコラミン(アドレナリンやノルアドレナリンなど)をはじめとした、さまざまなホルモン系が関わっています。

通常は、その後、自然に副交感神経が働いてこの緊張状態をほぐすので、血圧は降下していきます。
ところがストレスが強くて長く続いていると、自律神経のバランスが乱れます。副交感神経によって緊張をとくという、神経の調整ができなくなるのです。

ですから、ストレスがたまったときは、副交感神経が働気をうながしてあげることが大切になります。
もっとも簡単なのは、冷えたからだを半身浴などでよくあたためたり、腹式呼吸を行つことです。
からだを半身浴やストレッチであたためたり、呼吸で神経を落ちつかせるなど、意識的に副交感神経を働かせると、ストレスが解消されることにつながります。

ストレスがたまったなと感じたときは、ぜひ試してみてください。

⇒「血圧を3日で改善する方法」

 

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