鼻水が出ていても、飼い主はなかなか気づかない
●鼻水が出る
鼻水が出ていても、犬は舌でなめてしまうために、飼い主はなかなか気づかないことが多いようです。
しかし、気づかないで放っておくと、いつの間にか悪化して慢性的な病気に進むこともあります。定期的にチェックをする習慣をつけましょう。
鼻水の原因で多いのは鼻炎と副鼻腔炎です。
鼻水が出る病気はさまざまなものがありますが、いちばん多いのは鼻炎と副鼻腔炎です。
鼻炎は、空気の通り道(鼻腔)にある鼻の粘膜がほこりや花粉などの刺激によって炎症を起こしたり、細菌やウイルス感染によるいわゆる「鼻かぜ」によって起こります。
副鼻腔炎は、鼻腔の奥にある空洞部分の粘膜が炎症を起こすものです。空洞になっているため、炎症が起きると中に膿がたまって蓄膿症になったり、粘り気のある鼻水が出ます。
■鼻水が出るときに考えられる犬の病気
鼻水の状態と犬の病気
無色透明でサラサラ・・・鼻炎 ・鼻腔狭窄症 ・鼻かぜ
膿の色で粘り気がある・・・ケンネルコフ ・ジステンパー ・肺炎 ・気管支炎 ・鼻炎
無色透明で粘り気がある・・・鼻の腫瘍 ・肺炎 ・ケンネルフ ・気管支炎
膿と粘液が混じっている・・・副鼻腔炎
○● ワンポイント アドバイス ●○
鼻水の観察はティッシュペーパーを使うと便利!
犬の鼻の穴に白いティッシュペーパーを当てて、鼻水の量や鼻水の状態、色などを観察するとよいでしょう。