高校入試と内申書

内申書は高校入試の合否判定の資料となる大切なものです。

高校入試でよく耳にする言葉に「内申書は大切だ」というのがあります。
ではこの大切と言われる「内申書」とは、どういうもので、押さえていおきたいポイントは何かということについて考えてみたいと思います。

1.内申書ってどんなもの?

「内申書」とは、正式には「調査書」といいます。
「調査書」は中学校におけるさまざまな活動や成果を記録したもので、そのなかでも各教科の成績の部分が「内申点」などと呼ばれています。

この調査書は、出願に際して入学願書などの必要書類とともに志望校に提出され、
合否判定の資料として用いられる大切なものです。

調査書には次のような内容が記入されます。

●学習の記録・・・各教科の5段階評定
各教科の成績のことで、5段階(絶対評価)の評定や「関心・意欲・態度」などの観点別学習状況の評価などが記載されます。この5段階の評定が「内申点」です。

●特別活動記録・・・学級活動・生徒会活動・学校行事

●特別活動以外の諸活動の記録及び特技・・・部活動、英検など

●行動の記録・・・自主性、責任感など12項目

●出欠の記録

●身体の記録


2.内申点を上げるには

「内申点」とは、学習の記録に記載された各教科の「評定」をもとに算出される点数のことです。

内申点の算出方法は都道府県や入試方式によって異なり、合否への影響も入試形式により様々です。
しかし、内申点が高ければ、それだけ高校入試で有利なスタート地点に立てると言えます。

では、高い内申点をとるには、どうすればよいのでしょうか?

まず、5段階評価の方法ですが、以前は相対評価といって、『5』はクラスの上位7%などと、評価の配分があらかじめ決められている方法でした。
ところが、現在はほとんどの中学校で「絶対評価」で成績がつけられています。

絶対評価とは、「5」や「4」の割合があらかじめ決められているのではなく、一人ひとりについて「あらかじめ設定した目標に対し、どれくらい到達したか」を見て評価するという方法です。

各教科には、「関心」「意欲」「態度」「知識・理解」といった評価の観点が4つあるので、成績を上げるには、それぞれの観点で高い評価をとる必要があります。

ここ注意したいのは、評価は、定期テストの結果だけで決まるのではないということです。
例えば、「関心・意欲・態度」という観点では、授業中の態度や宿題などの提出状況なども評価に含まれます。

こう考えると、おのずと、内申点を上げるポイントが見えてくるはずです。

そうです。高い内申点をとるための一番のポイントは、日頃の学校の授業を大切にすることなのです。

「なんだ、そんな当たり前のことか」と思われるかもしれませんが、この当たり前のことがおろそかにされがちなのですよ。

毎日の授業に真剣に取り組み、学習内容の基礎力を身につけておくことは、内申点対策だけでなく、結果的に高校入試対策にもつながっていくものと思われます。

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