肥満と高血圧

1キロの減量で血圧が1.5mmmHg下がるのです!

一般的に肥満の人は、痩せている人に比べて血圧が高いと思われがちです。

それには、それなりの理由があるのです。

肥満で身体が大きくなると、その身体を養うために、当然ですが体内を流れる血液の量が増えます。
また、肥満している人は一般的に食べる量も多いので、これまた、塩分の摂取量も多くなりがちです。食べ過ぎも塩分過多は、どちらも高血圧発症の直接的な要因ですから、肥満の人が高血圧になる確率は2,3倍と言われています。

さらに、いわゆる内臓肥満のタイプの人では、大型脂肪細胞の代謝が高まって脂肪酸が多量に生産され、肝臓で脂肪に再合成されるため、血液中の脂質量が増えます。
その結果、動脈硬化が促進されるため、メタボリック症候群として治療の対象となります。

また、大型脂肪細胞は、インスリンの働きを抑制する物質の分泌を増やし、身体のインスリン抵抗性を増して、血液中のインスリン濃度が慢性的に高くなる状態を作り出します。
これが長く続くと全身の血管を痛めつける糖尿病になり、動脈硬化が進行するため、最終的には高血圧にたどり着くことになるのです。

肥満と高血圧の関係は、体重を1s減らすと血圧が1.5mmmHg下がると言われています。
肥満の解消で狭心症、心筋梗塞、脳卒中などの病気のリスクが減ることからも、明らかであると考えられています。

いずれにしても、肥満は血圧の大敵です。
自分は太ってきたと自覚のある人は、BMI(Body Mass Index=体格指数)の数値を目安に適正体重の数値まで、減量するよう心がけましょう。

BMI= 体重(s)÷ 身長(m)÷ 身長(m)


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