高血圧と時間帯

朝・昼・晩の時間帯での対処法

高血圧の発作を防ぐには、急激に血圧を上昇させないようする必要があります。
そのためには、朝・昼・晩の時間帯で、血圧が上昇しやすい時間にどう対処すればいいかを考えてみましょう。

【朝の時間帯】

・朝起きたら、コップ1杯の水分補給

朝は、睡眠中の発汗で体内の水分が失われ、血液の粘度が高くなっているので、水分の補給が必要です。

ですから、コップ1杯の水分補給、できれば麦茶がおすすめです。
麦茶の香り成分・ピラジンは、体内に入ると肺の粘膜から吸収され、血液をサラサラにする作用があるので、起き抜けに麦茶を1杯飲むと血圧の上昇を抑え、同時に腸の働きを剌激して、便秘を解消することもできます。

・目が覚めたら布団の中で深呼吸

朝の時間帯で一番危険なのは、目覚めて布団から出る瞬間です。
冷え込みが厳しい冬の朝などは、あたたかい布団から急に出ると、一気に血管が収縮して、血圧がはね上がります。
それを防ぐには、目が覚めたら、布団の中で大きく5回深呼吸すると、血圧が約10mmHgほど下がります。

・朝食は起床後30分後に必ずとる

朝食を抜くと脂肪組織が飢餓に備えて脂肪をとり込むので、皮下脂肪が増え、エネルギーを発散しにくいからだになり、血圧が上がります。
血圧の上昇を防ぐためにも、必ず朝食をとりましょう。
それも、腸が動き始める起床後30分くらいが最適です。

【昼の時間帯】

・外出する時の防寒対策はしっかりと

昼から夕方にかけてが、最も血圧が上がる時間帯です。
寒い冬の外出は、頸動脈が通る首や鼻、指先を冷やさないよう、マフラーやマスク・手袋でしっかりと防寒対策をしましょう。

・1日1回、ストレッチ体操をする

長時間デスクワークをする人は、背中が丸まってくるので、脊髄や内臓が圧迫され、血行が悪くなります。1日1回は胸を張って深呼吸をして、背骨を支える筋肉のバランスをととのえましよう。

・午後3時ごろ20分間ほど昼寝

血圧が最も高くなる午後3時ごろに昼寝をすると、収縮している末梢血管が広がり、血圧の上昇を抑えることができます。
20分ほど横になっているだけでも効果的です。

【夜の時間帯】

・入浴時の温度差に注意

温度差が大きく、血圧の変動が起きやすい浴室は要注意です。
脱衣所は入浴前にあたたかくして、お湯の温度は40度以下のぬるめにします。
湯船に入るときは、水圧によって心臓を圧迫しないように、胸の乳首が出るくらいの深さで、ゆっくりつかるようにするのがよいでしょう。

・夜中のトイレはあたたかくして行く

夜中のトイレは、温度差、排便のときの血圧の変動などで発作を起こしやすい場所です。
特に冬の夜中にトイレへ行くときは、ガウンなどを羽織って、靴下やスリッパをはき、防寒対策をしましょう。

・せんべい布団で寝る

ふかふかの敷き布団で寝ると、腰が沈み、背骨がゆがむので血行が悪くなります。
薄くてかためのせんべい布団が最適です。
ただし、掛け布団は、心臓の負担を減らすために、軽くてふかふかしたものを選びましょう。

⇒「血圧を3日で改善する方法」

 

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