血糖値の知識

血糖値を一定に保つシステムは、なぜ壊れてしまうのか?

糖尿病の基礎知識として、まず血糖値について理解しておきましょう。

人間が生き生きと活動していくにはエネルギーが必要で、私たちは、このエネルギーを食物から得ています。
食物として摂取した糖質は、胃や腸などで分解されてブドウ糖になり、血液中に吸収されて血液中をいつも流れています。このブドウ糖がエネルギーとして、必要不可欠なのです。

ところで、健康な人では、ブドウ糖がたまりすぎないよう、ある一定の濃度に調節されています。
つまり、健康な人の血液中のブドウ糖濃度は約100mg/dlで、たとえ腹いっぱい食べても、血糖値は160mg/dl程度を超えることはめったにありません。

糖尿病とは、この血糖値が慢性的に高い状態が継続している状態になったことを言います。
では、血糖値を一定に保つためのシステムが、なぜ壊れてしまうのでしょうか。
これについてはいろいろな説がありますが、ポイントは「インスリン」や「グルカゴン」というホルモンが関係しているということです。
中でも「インスリン」は、血糖値を低下させる物質として中心的な役割を果たしています。

このインスリンが膵臓のβ細胞から分泌されなくなったり、十分に分泌されているにもかかわらず、細胞レベルでは満足に作用してくれないことが、血液中のブドウ糖濃度を一定にできない最大の原因なのです。

それでは、インスリンが十分慟かなくなる理由について見てみましょう。
         `
インスリンの働きに異常が起こる理由

@インスリンの絶対量が不足する
膵臓のランゲルハンス島にあるβ細胞にインスリンを分泌する能力がなくなってしまう場合。

Aインスリンは作られているが、分泌が遅れがちや量が少ない
本来であれば、食事をすると食事量に見合ったインスリンがすぐに分泌されるが、それが遅れぎみになったり、不足がちになる場合。

Bインスリンは十分に分泌されているが、うまく作用しない
インスリンが大量に分泌されていても、ブドウ糖を細胞の外から内側に運び込む力が追いつかず、結果的に血糖が上がってしまう。

⇒糖尿病を3日で改善する方法

 

サイトマップ