ヤーコンは、血糖値の上昇を抑える話題の野菜です。
◆古代から食べられている健康野菜
ヤーコンは南米アンデス原産のキク科の植物です。サツマイモによく似ていますが、ナシに似てほんのりと甘く、シャキシャキとした食感があります。日本ではまだなじみの薄いヤーコンですが、南米先住民のインディオたちは古代インカの時代から常食していたといわれています。
◆血糖の増加を抑え、膵臓の負担を軽減
近ごろ、ヤーコンの塊根（イモ）から作られたジュースや、葉を乾燥させたヤーコン茶など、ヤーコンを原料とした食品が注目され人気を集めています。
ヤーコンはミネラルが豊富なアルカリ性食品で、ポリフェノールやオリゴ糖が豊富に含まれ、そのうえ食物繊維も多く低カロリーなので、生活習慣病に効果があるといわれています。
ヤーコンの甘み成分のフラクトオリゴ糖は腸内に届くと、善玉菌であるビフィズス菌を活性化させ、体の抵抗力を高めるうえ、便秘や肥満の防止にも有効です。
また、葉や茎にはすぐれた血糖値降下作用のあることがわかっています。食後の血糖値の急激な上昇を抑える働きのあるヤーコンは、糖尿病の予防に有効です。
さらに、ヤーコンには中性脂肪やコレステロールなどの代謝を改善する作用があることも実験で明らかになっています。
●ヤーコンの主な栄養成分
鉄・・・・・0.26mg
カリウム・・・・・271mg
ビタミンB2・・・・・0.31mg
食物繊維・・・・・2.6g
【可食部100ｇ当りの分量です】
●ヤーコンの主な機能成分
ポリフェノール・・・抗酸化作用､血流促進､心臓病予防､膵機能の改善
フラクトオリゴ糖・・・腸内細菌叢の調整､ミネラルの再吸収促進､血糖値低下､血中脂肪の改善
食物繊維・・・コレステロール値低下作用､血糖値低下作用､大腸ガン予防
