女性の高血圧

女性が高血圧になるリスクは男性より少ない

女性は男性と比べて高血圧になる人は少なく、高血圧の人の割合が男性並みに増えるのは、70歳以上になってからと言われています。
ですが、妊娠・出産時のリスクとして、「妊娠高血圧症候群」があります。
これは、かつて「妊娠中毒症」と呼ばれていた病気ですが、2004年4月、特に高血圧という症状が重大だという考え方から病名が改められたものです。

妊娠高血圧症候群は、妊娠後期以降(だいたい妊娠20週目以降)に、妊婦の5〜10%に起きる可能性があり、悪化すると胎児の発育が妨げられると同時に、妊婦の脳卒中など臓器疾患のリスクも高まり、正常分娩できなくなることもあります。

胎児への影響が懸念されるため、降圧薬による治療は重症の場合のみで、薬の種類を限定するという方法が採られています。

妊娠高血圧症候群とは・・・
妊娠20週以降、分娩後12週までに高血圧が見られるか、高血圧とたんぱく尿が伴う場合。
むくみや体重の増加が起きることが多く、胎児の発育不全が先行することもあります。

診断基準
軽症・・・収縮期血圧140mmHg以上、または拡張期血圧90mmHg以上。たんぽく尿1日300mg以上、1日2g未満。
重症・・・収縮期血圧160mmHg以上、または拡張期血圧110mmHg以上。たんぱく尿1日2g以上。

もう1つの女性の高血圧の特徴として、更年期に入るとともに高血圧になることがあります。

そのため女性ホルモンの分泌減少など、いわゆる更年期障害と関係するという指摘もありますが、女性の更年期と高血圧には関係ないというのが通説となっています。
女性が更年期を迎える年齢には、男性も同じ様に高血圧の傾向が見られるからです。
ですから、ホルモンのバランスの乱れよりもむしろ、加齢による動脈硬化の進行が原因だと考えられているのです。

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