糖尿病とお酒

糖尿病の人がお酒とうまくつきあっていくには

お酒の飲み過ぎは肝臓やすい臓に負担をかけるので、糖尿病にとってよくありません。

ところが、お酒が大好きな人が「絶対に飲んではいけません」となると、ストレスを感じてしまう人も多いと思います。また、仕事でお酒を飲む機会の多い人もいることでしょう。

では、糖尿病の人がお酒とうまくつきあっていくにはどうすればいいのでしょうか。

肝機能の良くない人や中性脂肪がとても高い人は、原則禁止ですが、そうでない人は医師の指示のもと、適量を守って飲むようにしましょう。

では、その適量の目安はどのくらいなのでしょうか。

基本的なルールとしては、飲酒は血糖コントロールが良好な人のみ、1日2単位の範囲で許されています。
ビールなら中瓶1本、日本酒なら1合、焼酎のお湯割り1杯、グラスワイン2杯までが目安とされています。
また、1週間に1日から2日は休肝日を設けることが必要です。

飲みすぎないためには、
・ビールなら1日に飲む分だけを冷蔵庫で冷やす
・お酒の買い置きをなるべくしないようにする
・目につくところにお酒を置いておかない
というような工夫をすることもいいのではないでしょうか。

お酒は食事の代わりにはならないので、お酒を多く飲むために食事の量を減らしてはいけません。 

また、アルコールには食欲を増進させる働きがあります。
それに、おつまみは口当たりの軽いものが多いので、いつの間にか食べすぎてしまうことになってしまいます。おつまみは糖質や塩分の少ないものを選ぶようにしましょう。

普段しっかりと食事療法をしている人でも、お酒を飲むとそれが緩んでしまうことがありますので注意が必要です。

わたしももともとお酒が大好きなのですが、基本的には禁酒しています。
でも、最近は糖質ゼロのビールなども充実しているので、どうしても飲みたいときには糖質ゼロビールを頼んで、のど越しを楽しんでいます。
選ぶときは成分表示は必ずチェックし、カロリーと糖質が含まれていないものかどうか確認するようにしています。

ここで注意しておきたいのは、“糖質ゼロ”や“糖類オフ”を謳っている商品が多くなっていますが、どう違うのかを知っておく必要があるということです。

「糖質」は正確には単糖類、二糖類、多糖類、糖アルコール、人工甘味料を指し、「糖類」は、単糖類と二糖類のみを指す言葉なのです。
「糖質ゼロ」と書いてあっても、糖質がゼロとは限らないのです。また、「糖分ゼロ」には法律的な規定もないため、メーカーが独自に謳っている場合もあります。

そこで、判断の目安にしたいのは、ラベルの食品表示にある「炭水化物」の表記です。
糖質は「炭水化物−食物繊維」ですが、食物繊維はカロリーゼロで血中のブドウ糖も増やさない。
ですから、おおまかにいって“炭水化物=糖質”と考えてもいいということになります。
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