健康診断書

健康診断書を理解することはたいせつです。

健康診断の結果は、「健康診断書」という形で知らされます。
これは検査データに基づき、医師が受診者の健康状態について異常がないかとうかを判定したものです。
健康診断書と一緒に、「総合判定表」が配られることがあります。

総合判定表は、A〜Fの6段階で判定されることが多いです。
判定基準は、医療機関によって異なるので、難しいところがありますが、だいたいAやBなら問題ないと考えていいでしょう。

総合判定表〜6段階の場合〜

※判定区分は、医療施設により、異なる場合があります。

検査の結果、異常値を示したからといって、「病気がある」と思い込むのは早すぎです。
たつた一度の検査だけで、異常や病気の有無を特定することはきわめて困難といえます。

しかし、再検査となっているにもかかわらず、高をくくっていると、自覚症状があらわれたときにはすでに手遅れということにもなりかねません。
そうならないためにも「再検査」や「要精密検査」といわれたら、すぐに対応しましょう。
なお、健康診断書は、次回の検査結巣と比較するほか、病気になったときに参考になる記録。大切に保管しておきましょう。

経時的な観察、現在と過去を比較することが大切です。

たとえば、胸部X線に少し異常があっても、10年前から変わらなければ、だいたい来年も変わらないと考えていいでしょう。

しかし、1年前よりも大きくなっていたら直ちに対応する必要があります。
そういう意味で過去のデータを医師が容易に参照できるように、同じ健診機関を継続的に受診することをおすすめします。

健康診断書の検査数値をチェック

中高年が注意したいメタボリックシンドロ−ム

健康診断書を受け取ったら、まずは「腹囲」「脂質」「血圧」「血糖値」の4つの検査数値をチェックしましょう。

特定健診(メタボ健診)で最初に問われるのは、体重よりも腹囲です。
これは、おなかまわりにつきやすい内臓脂肪の蓄積があると、さまざまな生活習悁病に発展しやすいからです。
 この腹囲の基準に加えで、脂冐異常、高血圧、高血糖のうち、ふたつ以上に該当すると、メタボリックシンドローム(代謝異劈・内臓脂肪症候群)と診断されます。

チェックポイントは次の4つ!

健康診断書を受け取つたらは、次の4つの検査項目を見てメタボリックシンドロームか否かをチェックしましょう。

1.内臓脂肪型の蓄積(腹囲)
男性:85p以上
女性:90p以上
男女ともに胸部CT検査の内臓脂肪蓄積が100p位以上に相当します。

2.脂質異常症
中性脂肪:150r/dl以上
HDLコレステロール:40mg/dl以下
以上のいずれか、または両方。
メタボリックシンドロ−ムでは、中性脂肪の増加とHDLコレステロールの減少が問題となります。

3.高血圧症
最高血圧(収縮期):130mmHg以上
最低血圧(拡張期):85mmHg以上
以上のいずれか、または両方。
最高血圧140mmHg以上、最低血圧90mmHg以上より低めの数値が、メタボリックシンドロ−ムの診断基準となっています。

4.高血糖
空腹時血糖:110mg/dl以上
インスリン値:15μu/ml以上
糖尿病と診断される空腹時血糖:126mg/dl以上より低めの数値で、境界型の分類される糖尿病の一歩手前がメタボリックシンドロ−ム診断基準となっています。

メタボリックシンドロ−ムとは何か

生活習慣病は、それぞれの病気が別々に進行するのではなく、おなかのまわりの内臓に脂肪が蓄積した「内臓脂肪型肥満」が大きくかかわるものであることがわかってきました。
そして、内臓脂肪型肥満に加えて、脂質異常症、高血圧症、高血糖症のうちいずれかふたつ以上が併発している状態が、メタボリックシンドロームです。
しかも、「血糖値がちょっと高め」「血圧がちよっと高め」といった、それぞれは病気とは診断できない予備群であっても、併発することで動脈硬化が急速に進行します。

メタポリックシンドロ一厶が疑われる病気

2型糖尿病・耐糖能障害、脂質代謝異常、高血圧、高尿酸血症・痛風、心筋梗塞・狭心症、脳梗塞、睡眠時無呼吸症候群、脂肪肝、変形性関節症・腰痛症など。

メタポは予防・改善できる!

メタボリックシンドロームは、食べすぎや運動不足など、悪い生活習慣の積み重ねが原因となって起こるため、生活習慣の改善によって、予防・改善できます。

 

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