セロリの効能

セロリは、血圧を下げる低カロリー・ベジタブルです。

◆古代ギリシャでは二日酔いの頭痛をセロリの冠でやわらげた

セロリは比較的新しい野菜のように思われがちですが、古代エジプトですでに利用されていました。
また、古代ギリシャでは、二日酔いによるはげしい頭痛に悩まされた人が、セロリで冠を作り、それを頭にのせて痛みをやわらげていたと伝えられています。セロリ特有の香りに鎮痛・鎮静効果があることが知られていたようです。

◆高血圧に威力を発揮

セロリにはビタミンA、カリウムなどが豊富に含まれています。
カリウム不足は高血圧に直結していますが、なぜ、セロリが高血圧に有効なのかといえば、セロリは、同じカリウムの多いイモ類などとくらべてカロリーがずっと低いため、高血圧のもう一つの大きな誘因である肥満を気にせずに、安心して、しかも多量に食べることができるからです。
セロリは、高血圧に伴う頭痛やめまい、のぼせ、目の充血などにも治癒効果が認められています。
また、セロリには食物繊維が豊富に含まれてて、腸壁を刺激して便通を促し、ナトリウムを排泄させ、血圧降下作用が増強されます。さらに、食物繊維は有害物質を吸着して、いちはやく体外に出してしまうため、大腸ガンの予防にも役立ちます。
高血圧の原因としてよく知られているものに、精神的なストレスがあります。セロリはこの精神的なストレスにも有効に働きます。セロリの香り成分には、精神の興奮をやわらげ、ストレスによる精神不安、不眠などを治す効果が認められています。

◆胃のもたれ、糖尿病予防から、更年期の月経不順、月経痛を治す効果も

セロリは、ミネラルなどを豊富に含む代表的なアルカリ性食品ですから、肉料理とともに食べると、体液の酸性化を防ぎ、胃のもたれ、むかつき、胃痛などを治します。
また、尿路結石などによる血尿や排便時の痛みをやわらげたり、更年期の月経不順、月経痛を治す働きもあります。さらに膵臓の働きを活発にするため、糖尿病の予防に欠かせない野菜としても注目されています。

●セロリの主な栄養成分
カリウム・・・・・410mg
β-カロテン・・・・・0.04mg
ルテイン・・・・・O.16mg
ビタミンB1・・・・・0.03mg
ビタミンB2・・・・・0.03mg
ビタミンC・・・・・7mg
【可食部100g当りの分量です】

●セロリの主な機能成分
ジヒドロフタライド・・・鎮静作用、鎮痛作用
クマリン・・・痴呆症予防
テルペン・・・自律神経調節作用
アピイン(フラボノイド)・・・血圧降下作用、血管増強作用、血小板凝集抑制作用、動脈硬化予防




 

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