高血圧と酢

1日大さじ1杯の酢で血圧が下がる

「疲れたときに酢を飲むと、元気になる」
「酢が好きな人は、長生きする」
などと言われ、昔から酢は健康に良い食品として使われています。

もともと酢とは、酒に酢酸菌を加えて発酵させたもので、人間が作りだした最古の調味料といわれ、紀元前5000年ごろの古代バビロニアの記録に、干しぶどうなどを使って酢を作ったことが記されています。

また、酢は、健康によい食品として、古代ギリシヤや中国でも使用されていました。
日本には、4〜5世紀ごろに、中国からお酒を造る技術とともに伝わったとされています。

ところで、この酢が、実は血圧を下げる効果があることが証明されているのです。

それは、株式会社ミツカングループが行った実験で証明されたということが出ていました。

その実験は、軽症および中程度の高血圧と診断された男女57人の協力で行ったそうです。
年齢は36〜65歳、平均年齢は52歳で、最高血圧は平均15210mmHg、最低血圧は平均9010mmHgです。
この57人を、酢を飲まないグループ、1日に酢を15ml(大さじ1杯)飲むグループ、1日に酢を30ml(大さじ2杯)飲むグループの3つに分け、2週間ごとに血圧の変化を記録したんだそうです。

使用した酢は、味わいが軽く香りがフルーティなりんご酢で、飲みやすいようにハチミツなどを加えたものだそうです。

実験の結果は、酢を飲まなかったグループの血圧にはほとんど変化はなく、酢を飲んでもらった2つのグループは、飲む前よりも血圧が低下していました。

15ml飲んだグループでは最高血圧が平均10mmHg、最低血圧が平均7mmHg下がり、30ml飲んだグループはさらに効果が高く、最高血圧は平均15mmHg、最低血圧は平均9mmHg下がってたということです。

また、酢を飲むのをやめると、血圧は上がって元に戻ったんだそうです。

実験を行った研究室の話では

「酢によって血圧が下がるメカニズムは、まだよくわかっていませんが、酢の主成分である酢酸が、血圧を上げるホルモンのレニンやアンジオテンシンの分泌を抑えるために血圧が下がったと考えられます。」

ということでした。

また、酢をそのまま飲むことが苦手な人は、調理のときに、いため物に大さじ1杯の酢を加えたり、煮物の隠し味に入れて、調味料として使うとよいでしょうということです。
つまり、味がまろやかになり、さらにおいしく食べられるからです。

この酢の血圧を下げる効能・・・一度試してみる価値は十分あるようですね。

⇒「血圧を3日で下げる藤城式食事法」

 

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