内臓脂肪とメタボリックシンドロームの関係

内臓脂肪がたまっているとインスリンの効きが悪くなる

内臓脂肪がたまっているとインスリンのはたらきが低下し、これがメタボリックシンドロームをおこしてくるのです。

◆インスリン抵抗性

食べたり飲んだりすると血液中にブドウ糖が増えます。
この糖を全身の細胞の中に取り込んでエネルギーに変えるのが、膵臓から分泌されるインスリンです。
インスリンがきちんと働いていると、血液中に増えた糖はスムーズに処理され、食後に上がった血糖値もすみやかに下がります。

ところが、内臓脂肪がたまっているとインスリンの効きが悪くなってしまいます。インスリンが出ても血糖が下がらない状態になります。
この状態をインスリン抵抗性といいます。

◆インスリン抵抗性は血糖値を上げるだけでなく、高血圧や脂質異常症にも悪影響を

インスリン抵抗性になると、血液中に糖がたまって高血糖になったり、糖の濃度を下げようとしてさらに大量のインスリンが分泌されたりして、悪循環におちいります。
高血糖が持続すれば糖尿病で、インスリンの大量分泌がおこれば高インスリン血症となります。

また、インスリンは糖を下げるだけでなく、腎臓でのナトリウムの再吸収を促進させたり、細胞の増殖をさせるという作用も持っています。

ですから、血液中にインスリンが多いと腎臓でのナトリウムの再吸収が促進され、塩分が多い状態となり高血圧につながるのです。

また、インスリン抵抗性によって中性脂肪を分解する酵素の作用も弱くなるため脂質異常症も進行させてしまいます。

⇒生活習慣病の食事療法

 

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